田宮流居合下緒の結束方法例

横須賀市久里浜で田宮流居合術を稽古しています神明会では、新たに入会して頂いた会員さんへ少しでもお役に立てればと思いまして、下緒に関する豆知識と田宮流の下緒の結束位置や、縛り方などに付いての動画をアップ致しますので、四苦八苦されている会員さんは動画を見て頂ければ幸いです。私もyoutube動画で色々参考になる物を探したのですが、意外に下緒の結束方法に関して見つかりませんでした。殺陣などの方々の動画などはあったのですが、下緒を袴帯に結束する行為自体が、流派によって右腰、左腰、そのまま垂らす、帯に挟む、袴の脇に入れるなど様々でしたので、剣術流派などの演武では、そのまま垂らすなどが見受けられます。昔の侍の日本画などは、そのまま垂らしている物が多い様ですね。田宮流は左腰の袴の下帯に結びますので、前回の袴のつけ方の動画を参考に袴の下帯の位置が重要です。ただし結束方法は私の付け易い縛り方ですので、参考程度にしてご自身で工夫して縛りやすく、解き易いやり方にしてください。

豆知識です。「下緒とは何か?」いつも稽古で付けているのであまり深く考え無いと思いますが、私が調べてみた範囲で書いてみようと思います。下緒とは、刀(2尺3寸程の定寸の打刀)の鞘の栗型(「クリガタ」下緒を付ける部分)に通して有るヒモの事を下緒(さげお)と呼んでいます。刀の1.5倍程の長さですが、やはり流派により様々だと思います。下緒の役割としては、謎な所が多く使用方法などが詳しく伝わっていないので、昔は常識だったと思いますが、現代の稽古ではほぼ使用する事が無いので(流派によっては使用方法が残っている場合も演武などでお見かけします)いつしか伝わらなくなった物だと思います。調べた範囲では、下緒の使い方として、◼︎戦闘時に袖(ソデ)が邪魔になる場合襷(タスキ)にした。◼︎傷などの止血。◼︎長距離の旅の時に刀を背負う為。◼︎捕らえた人を縛る。◼︎塀を乗り越える時に刀の鐔に足を掛けて、乗り越えた後に引き上げる為。◼︎鞘を刀に引っ掛け下緒の端を掴み暗闇で索敵する場合。◼︎履物、下駄の鼻緒が切れた場合の予備。◼︎荷造り。◼︎鎧や兜の紐が切れた場合の予備。(この説は昔の絵を見ると合戦などでは、野太刀等吊り下げる太刀拵えが多いので、鉄砲足軽などは打刀だったかも知れませんが疑問も有ります)などなど本当に色々な説が有り、現代で言えば万能ヒモと言えるかも知れません。しかし、定説が良く分からないのです。皆さんもこんな風に使ったのでは?と考えるのも面白いと思いますので、新説があれば教えてくださいね。本当の所、江戸時代の当時の方に聞いてみたいですね。これからも疑問に思った事を私は調べて行きますので、良かったらまた読んでみてくださいませ。

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