田宮流神剣放光会講習会(春期)

5月に入り仕事が忙しく更新が滞りがちで申し訳有りません!稽古もなかなか行けずですが・・・令和5年5月14日松田体育館にて田宮流講習会が行われ我々神明会も5名が参加いたしました。午前中は田宮流の組太刀(相手を付けて寸止めで打ち合う稽古)太刀態の講習で技の解説と実技を学びました。詳細が丁寧に解説されたプリントも頂きました!太刀態は剣術的要素が有り、居合では敵の腕などに斬り付ける形なのですが、太刀態は敵の刀に抜き付け刀が接触した際に粘るように押さえつける手の内を使うので、動作は同じ様に見えても、接触時の手の内が難しく何度も稽古を繰り返し手の内を体得せねば・・・と言う剣術的な技群です。1〜4本目までこの粘りを掛ける(貼り止め)が有り、体得するのは難しいと思いました。確かに刀を弾いたりすれば、敵は弾かれた反作用を使い反撃の太刀が思わぬ方向から返って来そうです。表の巻き3本目は自分が反作用を使い反撃する形ですし・・観ているのと実際身につくのは大違いですね!

そういえば、始めた頃の自分は柄の握り方も今一つ不安定で、茶巾絞りが出来ずに手の内を締めるタイミングもマチマチで、掌や指の関節にタコが出来り、握り込み過ぎたりして柄糸が擦り切れて柄ごと交換になった事もありました。(柄の交換で25,000円掛かりました!)素振りも手の内も身につくまでに相当振りましたが、単に自分が物覚えが悪くて人より時間が掛かるだけかも知れません。10年以上してから腱鞘炎もタコも出来なくなったのでやっと手の内が身についたのかな?と言う感じです。太刀態は撃ち込みマシーンでも作って毎晩貼り止め稽古しないと私はマスター出来るかどうか・・・太刀態の動画を見返すと抜き出しの軌道からちょっと違う様な気もします。頭上に来る刀に対して体を躱さなければ敵の剣を弾いてしまうので、そこにも妙技が存在している様な何とも稽古を重ねなければ分からないのです。要研究です。

特に7本目の形は1〜6本を身につけてからでないと絶妙な武器同士の接触戦を制する形なので、今の私の腕前では「日くれて道遠し」です。

現在の(太刀態)<中太刀7本>は、田宮流窪田派 <立合伝 抜掛4本/抜拂(ぬきはなち)3本>、<脇差の形3本は小刀伝 打切/切返/切込>としてあった物らしいのですが、今我々が学べる組太刀はこの計10本しか無く、他にあった技は伝わっていないので惜しいですが、身につけて引き継いで行けたら良いなと思います。

脇差の形にも貼り止めが有りますが、先ずは先の7本の理合いを理解してからと思っています。講習で拝剣しました太刀態ですが、教本では、「袴の股立ちを取り、刃引きの真剣で」と有りますので、安全の為、木刀で行われている事と、脇差の形の最後の止め(とどめ)は寸止めでしたが、安全を帰して、受太刀の防御で終わっていましたので、参加されなかった会員様には、今回の太刀態10本の動画を撮影させて頂きましたので、ご希望が有ればコピーしてお渡し致します。広報部までお気軽にご連絡くださいませ。

昼食は美味しいお弁当を頂きました。

午後からは形稽古を中心に行い各技のポイントなどを設対者を置いて、分かりやすく解説して頂きました。

主催の正麟館様にはいつも講習でご指導頂きまして感謝しております。秋には神明会の新しく入門して頂いた会員さん達と共に参加出来たらと思いますので、どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。また御参加頂く会員さんも会場が広く、本部の方々も人数が限られていますので、終了後は掃除や机、椅子などの跡片付けも率先して行って頂ければ幸いです。

この居合刀は、私が最初に購入した合金製の居合練習刀ですが、力を入れすぎた事と、1度誤って自宅の床にぶつけてしまい・・刀身の強度は十分にあったのですが、直線的に振りすぎたり、力一杯に握り込んだりしていましたので、鍔元からパキンと言う音がして折れてしまいました。始めたばかりで素振りも無理な力が鍔元に来ていたのだと思います。私の失敗談も皆様の参考になればと写真も掲載させて頂きました。そして刀に対する礼も大事です。居合は刀に愛着を持って大切に扱い、愛刀のコンディションを確認します。刀に礼を毎回する事で、刀の悲鳴に耳を傾けらる様になります。何故なら折れる少し前からガタツキきと鍔鳴りや、振っていても違和感を感じます。刀が教えてくれていたのだと・・・自宅で水平血振りをした直後パキンと折れましたので、自身も怪我をせずに済みました。もしも逆袈裟に切り上げた刀身が折れていたら?稽古中に他の方へ刀身が飛んで行ったらと思うと怖くなります。これも刀に礼を欠かさない事で自身を傷つけないタイミングで破損してくれたのだと考える様になりました。稽古前には目釘(めくぎ:刀身と柄を固定しる竹のクギ)が割れたり折れていたり、鍔鳴りなども各自で確認して、違和感があれば先生や先輩に刀を見せてください。皆様も刀に愛情とお手入れを欠かさず行って頂ければ幸いです。

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