『令和六年夏季試斬用巻藁まき』

令和六年八月十二日、久里浜八幡神社での奉納試し斬りに使用する、畳表を都合が付くメンバーで巻きました。猛暑の中ご参加の皆様と畳表をご用意頂いたMさん有難うございまいした。

前回巻きが緩くて、試斬台に差してもグラグラしていて斬りにくかったので、今回は畳を真ん中で扉巻きにして、巻き始めの部分を2回細く折り込み、キツク巻いたのでグラつきも無く上手く行きました。

皆、笑顔で巻いていますが、かなり汗だくです。またこの畳表を一晩水に漬けると、何とも言えない香りを放ちますが、タンクに水を貯めるだけで1時間位かかり、当日の朝1本づつ干して水抜きをするのですが、結構時間も取られる作業です。請け負って頂いたYさんにも感謝申し上げます。次回からはこの作業を持ち回りで体験して頂けたらと思います。(マンションや賃貸だと無理だと思いますので、出来る人材で交代制が良いでしょうか)

神奈川県は横須賀市の久里浜で天正戦国時代発祥の古武道、田宮流居合術を稽古しています神明会では、年2回の試し斬りを行っています。安全祈願と技量上達を祈りつつ、各人の業を奉納しております。

元々試し斬りは罪人の○○を使用し刀の斬れ味を試すなどが行われて来た事から、正規の武士はおこなわず、専門に行う方々の技術で、○○の代わりに巻き藁、竹などでその技術を鍛錬していたとも・・・

ですので、試斬は他流派の方々の道場では、ケガレとして認識されている場合、試斬を行わないと言う所も多いと思います。武士道を重んじれば、それは正解だと思います。そして発祥を考えると試斬は確かにケガレを感じてしまいますね。しかし、私は試斬をさせて頂いて居合の型稽古のみでは分からない日本刀の間合いや、刀の本来持っている性能を知る上で、全く理解しないで型を行うよりも、もっと日本刀の事をよく理解出来ると思うのです。

色々な考え方があるとは思いますが、神明会ではそれを心して試斬も稽古精進の一つと考え、今後も真摯に行って行けたらと思います。

田宮流には、居合の型稽古、組太刀稽古も有り、神明会では試斬も行って田宮流の術技を理解して、より深い稽古精進をして行きたいです。

神明会の恒例行事として奉納試斬会を続けてこれたのも、会長が試斬を稽古として承認してこられた事が大きいと思い感謝申し上げたいと思います。

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